ようこそ新しい断面研磨
産業・民生分野に使用のコネクタ及びワイヤーハーネス部品は最重要管理部品であり、ゼロディフェクト及びCp1.67以上を顧客要求されています。
また、微小コンタクト端子はクリンプハイト測定法が不完全かつ圧着工具及び端子打機は心線圧着部の管理が顧客要望のキーワードです。
そして、QAの先手管理において安定生産活動の一端を担う断面研磨方法と考えます。
非樹脂包埋の研磨方法は顕微鏡測定に影響しない断面研磨方法です。
更新2011-8-13 クリンプハイト断面観察試料製作を紹介します。
事例① 小型コンタクト端子の加工例
研磨数量→心線圧着幅1.0㎜×2個を同時研磨
端子材質→りん青銅 リード線→電線AWG#34
研磨位置→圧着幅1.0㎜の両端から0.2㎜以上のこと
備 考→試料の保持・研磨時の固定方法はノウハウ
準備作業~研磨完了までの研磨時間は数十分
事例② 異なる端子を複数個の加工例
専用嵌合治具による加工は、
ファストン1個・ギボシ♂2個・ギボシ♀2個・コンタクト4個/9端子の同時加工例
事例③ 専用嵌合治具の様子写真
角型コンタクト端子1列10個を治具に挿入する加工前の様子写真
専用嵌合治具の概要
治具サイズ40×19mmは凹溝を設けて、試料を挿抜する嵌合と言った
方法で鉛直保持します。
事例④ 他にはない加工例
研磨数量→コネクタ内のコンタクト端子は合計14個を同時研磨
研磨位置→圧着幅に2.3㎜の中心付近
備 考 →試料であるコネクタの保持と研磨時の固定方法はノウハウ
事例⑤ PWB用♂端子の嵌合治具による加工は試料表面に樹脂塗布する例
研磨対象範囲
【主な対象範囲】
1.圧着端子はJIS C-2805及びJIS D‐5403等に適用。
例、R1.25-3.5M→16個の試料固定時間3分で研磨時間5分
2.コンタクト端子(オスピン・メスピン)はAWG34以上に適用。
例、AWG34→20個の保持と研磨時間は数十分
3.USCR規格に準じるコネクタの内部コンタクト端子に適用。
例、試料固定と研磨時間は数十分
改廃履歴
2011-8-5 写真の差し替え(事例①事例④・対象範囲)
2011-8-13ノウハウの嵌合治具追加に伴うH.P.前面改定
2017-1-4 文章削除
(今後の研究)
海洋資源調査の1つに魚類年齢検定がありますが、耳石薄層個片製作には極珍しい30個程の同時断面研磨を行う研究です。それは、耳石を接着材で包埋の断面研磨作業です。
【目標】 耳石厚さ0.3~0.2㎜を研磨時間は20分以下
半導体表面のエポキシ樹脂を研磨して金ワイヤー露出可能な研磨方法の継承です。
参考になる情報があれば教えて頂けないでしょうか。
大変お手数 をお掛けしますが宜しくお願い申し上げます。